ご挨拶

消化管外科では、食道から肛門までの消化管に関するあらゆる疾患の診療を行っています。なかでもがんの治療を中心に行っています。現在日本人において大腸がんは最も多いがんとなり、胃がんは減少傾向とはいっても第3位の罹患数です。消化管のがん治療の主役は外科手術ですが、早期癌にはESDなどの上部・下部消化管内視鏡治療、また進行癌には抗がん剤の薬物治療や放射線治療も有力な治療であり、これらの治療を戦略的に組み立てていくことで治療成績の向上が期待できます。食道がん、胃がん、大腸がん手術の大部分がロボットや腹腔鏡手術で行われるようになり、患者さんの体の負担を少なく、さらに入院期間も短くして治療を行えるようになっています。

近年、比較的若い方に発症することが多い炎症性腸疾患が増加しており、これについてもこれを専門とする医師を要して治療に当たり腹腔鏡手術を行っています。この疾患は内科による薬物治療の進歩が著しく、内科と連携して治療を進めることが極めて重要であり、当院では消化器病センター全体で治療に当たっています。

当センターではあらゆる消化管疾患に対しても患者本位の診療を実践していきます。