東京女子医科大学消化器病センターは、内科、外科の診療科の垣根を超えて消化器疾患の患者さんに最善の診療を提供することを目的として1965年に開設され、現在では広く受け入れられている多診療科・多職種連携を他に先駆けて実践してきました。現在も消化器内科、消化器外科、消化器内視鏡科の3つの診療科が連携し、開設以来「患者さん中心の医療」という基本的精神を継承しています。

消化器内科は、消化管（食道・胃・小腸・大腸）、肝臓、胆嚢・胆管、膵臓など多くの臓器の疾患を担当する診療科です。幅広い消化器疾患に対応するため、各領域の専門知識・技術を持ったスタッフが外来、入院の診療を担当しています。近年増加しているがんの中でも消化器のがんは多くを占めています。消化器内科は、これらの消化器がんに加えて、感染や炎症など幅広い消化器の病気を、より早く正確に診断し、消化器内視鏡科とも連携して低侵襲な治療を行っています。

さらに、科学的根拠に基づき、患者さんに最善の医療を提供するため、消化器病センターだけでなく関連診療科・部門と幅広く横断的な連携を取り、診療にあたります。

消化器病センターのスタッフは、大学病院の使命として先進的な診療を提供するために日々努力していますが、あくまで患者さんの価値観に寄り添いながら、最適な治療が選択できるよう全人的な医療を提供し、皆様が安心して健康を回復できるように努めていきます。